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驚異のパワーをご覧ください!
システムインテグレーションを革新するシステム構築基盤技術

大きい問題にも強い

人間は、制約条件となる要素の組み合わせがあるレベルを超えるとお手上げになってしまいます。

その限界を超えた問題はまさにコンピュータ向きと言うことになり、コンピュータが高速/大容量になるに連れ、昔は考えられもしなかった多くの複雑かつ大型の問題が多岐に解けるようになってきたのが、今日までの「コンピュータ活用の歴史」の一側面である訳です。

ところが、コンピュータが進歩すると、企業や個人の要求がエスカレートするのも世の常。

そのため、どのような時代にも、その時代のコンピュータでは「処理時間がかかり過ぎて、実用にならない」、「メモリ容量が足りなくて、解けない」などの問題が必ずあって、ソフト技術者を悩ませています。これが、いわゆる「状態空間爆発」問題です。

当社がこのカベに直面したのは、製粉業のお客様から「多種の原料飼料を配合して、それぞれの成分構成や在庫量や原価などを考慮要件として、仕様を満たす成分構成の製品飼料を最も安く製造するための、原料飼料の最適配合比を求める」システムの開発を受託した時でした。

ご相談を受けた時は「市販されているLP(Linear Programming=線型計画法)のパッケージで解ける」との想定だったのですが、やってみると「メモリ容量が足りなくて、お客様が予定しているコンピュータでは解けない」ことが分かったのです。

この時は、当該の市販のパッケージのソースプログラムを解読して、必要なメモリスペースが少なくて済むようにプログラムを書き換えて対処しました。

この経験から、この種の最適化問題には、マトリックス処理が多次元でマトリックス内の係数の多くがゼロである等といった特徴がしばしばあることに注目し、当社は「大きな問題を解く、汎用性の高い技術」の開発に力を入れてきました。

結果として、係数値をベクトルとして扱いコンパクトに記憶する技法を考案し、これを独自技術の重要な一つとして、HTに組み入れています。

このような多次元のデータをコンパクトに扱う技術は、連立方程式や状態方程式を解くところでも有効で、「HTがこれらの式でモデル化される問題に強い」ことの支えとなっています。