HT技術はなぜ超高速なのか
HT技術がお客様企業にもたらすメリットの内、最も出番が多いのは「大量データ処理における超高速性」でしょう。 HTは「高速性を発揮できる要素」を備えています。具体的には、以下の各項です。
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「三分木処理」にて大量の階層構造データを主記憶内で処理/蓄積できる
三分木処理は主メモリーを食わないことに加え、“状態空間爆発”を起こさない技術(スカラー値をベクトル化して扱う)を備えているので、大量データでもSORT不要、多次元データを扱っても主記憶不足にならず、従来の技術に比べて圧倒的なスピードで処理できる。
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「逐次処理型」である
HTは、処理対象のデータが入ってくると直ちに集計等の処理をしてしまうので、累積や最短路探索や予測などにおいて、入手済みのデータで行なえる処理は前倒しでき、最後のデータが届いた直後に処理が完了する「即応力」を発揮できる。
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「データドリブン型」である
構造を持つデータを逐次に処理(※1)しても、入ってきたデータに関係する構造に関わる処理しかしないので、ムダな処理(※2)に時間を取られることがない
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「並列処理」に持ち込みやすい
大量データ処理を時間内に終えるため、データを分割して複数の処理装置で並列処理を行うことが“有効な手”となることがよくある。HTは、出力したいデータを階層構造化して管理するので、そのツリー構造のキー項目値で分割できるので並列処理に容易に持ち込める。
※1 問題のタイプにより、データの入り方には一件逐次型やt+1(one step ahead)型がある
※2 例えばSORTなど
※2 例えばSORTなど